ガナッシュとは、チョコレートと生クリームを混ぜ合わせて作るクリーム状の製菓材料です。
このクリームは、トリュフやボンボンショコラ、ケーキのデコレーションなど、さまざまな洋菓子に使用されます。
ガナッシュはその滑らかな口どけと濃厚な味わいが特徴で、製菓において非常に重要な役割を果たしています。
特徴と風味
- 滑らかな口どけ
- 濃厚な甘み
- 使用するチョコレートにより風味が変化(ダークチョコレートでほろ苦く、ミルクやホワイトで甘くクリーミー)
- フルーツピューレやリキュールでアレンジ可能
主な用途
- トリュフのフィリング
- 生チョコレート
- ケーキのデコレーション
- ボンボンショコラ
- ムースやパフェのベース
- フルーツピューレとの組み合わせ
歴史と由来
ガナッシュの名前の由来にはいくつかの説があります。
最も有名なのは、19世紀のフランスで見習いが誤って生クリームをチョコレートにこぼし、オーナーが「Quel ganache!(なんて間抜けな!)」と怒鳴ったことから名付けられたというものです。
この言葉はフランス語で「間抜け」や「うすのろ」という意味を持ちます。
また、1850年頃にパリの菓子屋シロダンがこのクリームを考案したとも言われています。
ガナッシュはその後、トリュフやボンボンショコラなど、多くのチョコレート製品に使用されるようになり、世界中で愛される製菓材料となりました。
保存と楽しみ方
- 冷蔵庫で保存(2〜4日程度)
- ラップで密閉し、湿気やニオイ移りを防ぐ
- 生チョコやトリュフとして楽しむ
- ケーキのフィリングやマカロンのサンドに使用
- アイスクリームやデザートソースとしても活用可能
使用時のポイント
- 乳化をしっかり行う(中心から外側に向かって混ぜる)
- 温度管理(チョコレートは50〜60℃、ホワイトチョコは40℃前後)
- 材料の選定(生クリームは乳脂肪分35%程度)
- 保存時はラップで密閉し、早めに使い切る